リーダーのみなさん、なぜ共感が、ビジネスの世界で重要と言われているのでしょうか。

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。

2021年2月になりました。緊急事態宣言がだされ、2月7日までの自粛期間は、解除されそうにありません。粘り強く基本をやり続けることが、最善策のようです。

今、リモートでは画面越しの対話ですから、なかなか思いが伝わらないというもどかしさがあり、話していても表面的な会話になっているように感じているのではないでしょうか。

ですが、これから先もビジネスからリモートワークは無くなりません。世界とつながる今、リモートはビジネスシーンの日常になると考えられます。そうなるとリモートでも、もっと深く分かりあい、信頼できる関係を構築していく必要があります。今までの経験則でのやり方では、太刀打ちできません。新たなコミュニケーションの方法を科学的に取り入れる必要があります

最近、ビジネスの世界で「共感」という言葉をよく耳にするようになりました。

人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達であるコミュニケーションは、社会では学問という認知は低いようですが、海外では学問として多くの学者が研究している分野です。最近、共感という言葉をよく耳にするようになったと言いましたが、脳科学の分野でも、相手に共感しつつ思いやる力が、脳や体のどんな仕組みによるものかというミラーニューロンの研究も進んでいます。たとえば他人が感じている痛みが鏡に映されたように自分にも起こるというものです

なぜ共感がビジネスの世界で重要と言われているのでしょうか。

私自身、共感することの重要性を意識して長い間仕事をしてきました。女性の方が男性よりも共感力は高いと言われているようですが、私は男性女性にかかわらず、共感はひとの心に響くと確信しています。

最近読んだ書籍に、マイクロソフト サティア・ナデラCEOは、「エンパシー(empathy:共感、共感的理解、人情)を友達とか家族にだけ当てはめるものだと思っているが、じつは、企業にとって最も大切なプライオリティでもある」「人を思いやることが出来なければ、自分のチームに力を発揮させることはできない。だから、エンパシーはすべてにつながる鍵なのだ」と語っており、アップルのティム・クックCEOは、「エンパシーと自分の仕事を切り離して考えろと、説得しようとしている人が多い。そんな間違った考えを受け入れてはならない。」と語っています。  また、グーグルのサンダー・ピチャイCEOも、多くのメディアが、その「人の痛みを感じ取る力」を高く評価しています。

(参考文献:『スタンフォード式 生き抜く力』 星 友啓著 ダイヤモンド社)(『世界最高の話し方』 岡本 純子著 東洋経済新報社)

時代と共に、GAFAが生みだしたビジネスの利便性は素晴らしいものですが、彼らが説いている共感・エンパシーに対する言葉は、1人でビジネスはできない、上下関係だけでなく、フラットでお互いの違いを認め合う、ダイバーシティ&インクルージョンを主軸に、対話ができる関係構築の重要性です。人とのかかわりは普遍であり、人を思いやる力、人情とでも言いましょうか、そういうものを大切にすることが仕事をする上で大事だと私には映りました。そして、新しいものを生み出す力には、共感できる力が必要なのです。

そうは言っても、ビジネスの世界で、「共感」をどう表現していったら良いの?と思いますよね。 

みなさんがよく間違えるのが、同情(や同感)と共感の違いです。同情(や同感)は、自分の気持ちや感じたことを指します。しかし共感・エンパシーは、相手の喜怒哀楽の感情や思いに焦点をあて共有することを指します共感は相手の話を聴きながら、その話の世界を想像して聴いていきます。つまり、その話し手と同じ立場に自分をおくのです。話し手の感じる感情や思いを受容し、話し手の感情を感じることです。具体的には、話し手が味わっている感情に共感して、その気持ちや思いを代弁すると、話し手は「悩みや気持ちを分かってくれた、または分かろうとしてくれている」と感じ、相手に対し共感しやすくなるのです。

自分を気づかってくれる人には、信頼感をもち、その人と一緒に仕事をすることに前向きになる

人は元々「自分に親切や、気づかいを見せてくれる人」に好意を抱くという心理学の「お返しの影響力」、「ミラー効果」があるからなのです。つまり、人は感謝してくれる相手に感謝の念で返したくなる、共感してくれる相手に共感したくなるといえます。ビジネスの世界も、リーダーは相手の気持ちを受容するカウンセラー的スキルがこれから重要になってきます。

さて、共感のコミュニケーションは、聴くことから始まるのです。決して話すことから始まらない。

もし、あなたがプレゼンターだったら、話をするのはあなた自身です。でも一方的に話したいことを話しているだけでは共感は生まれません。相手がどう受け取ってどう感じているのか知ることで、相手の共感を引き出すプレゼンにすることができます。またもし、部下とのone on oneだったら、仕事の進捗など自分が聞きたいことや話したい内容だけでは、共感は生まれません。部下が何に自信をなくしているのか、何に面白さを感じているのかなど話せるように問いかけます。部下の話から思いや気持ちを引き出して、その気持ちや思いに共感していく力がなければ部下は育ちませんし、信頼関係も生まれません。つまり相手を尊重することができて、初めて共感は生まれます。

1.共感力を鍛えるには、相手の話をしっかり最後まで聴ける自分になる

まず、相手の話をしっかり聴ける自分になる。もし「話すコミュニケーション」が主流だったとすると、たぶん真逆だと感じるはずです。ひとは、話したい動物と言われています。ですから、話を聞いていても、聞いている先から「相手はこう考えているようだから、次はこう言おう」と先走りして相手の話を聞きもらすことが多いのです。聴くか話すかのどちらかしか人間はできません。共感力は、相手を尊重して、最後までしっかり聴くことから始まります。

2.自分の感情を意識できる自分になる

自分の感情を意識できることってどういうことか。案外自分の感情のことを無視している人が多いのです。自分の感情を押し殺して、岩のように固くなっている場合もあります。自分のこころを見ないようにしていると、相手の思いも映りません。相手の気持ちや思いは、あなたの鏡(こころ)に映らないのです。ですから、自分の感情を意識できるようにします。「いろいろな感情を受け取れるように心をストレッチさせる」と言えばわかるでしょうか。

3.ありのままの自分が共感力を高める

トレーニングとしては、好きな小説や映画の登場人物のストーリーから、その世界を想像して、主人公の気持ちや思いを追体験し、自分の中の感情がどう感じているか意識していきます。日常の世界でも、それぞれの思いや気持ちを想像する癖をつけるとご自分の感情が育っていくと思います。自分が人とのかかわりの中で感じた喜怒哀楽の感情を「私は、○○について、~と感じた。」と「私」を入れて言葉に出すようにしてみましょうできたら「自分ノート」を作って、書き留めると良いと思います。自分がどう感じているか、何を大切にしているか、自身をより理解することになります。「ありのままの自分はどんな人間か」に気づき、あなたのセルフエスティームがより強くなり、共感力も高まるはずです。

4.相手の思いや考えを言語化できる自分になる

共感力は、相手の感情を受容することができると、その感情を言語化できるようになります。そして、相手の話を聴きながら、相手は何を考えながら、何を思いながら話しているのか、相手の感情に寄り添いながら想像力をもって、話を聴けるようになるでしょう。相手の熱意を受容することで、今まで受け入れなかった新しい考えも聴けるようになるでしょう。受け取った気持ちを相手に伝え返した時、相手の表情が変わるのが分かるはずです。

ビジネスで信頼関係を築くことは時代が変わっても普遍です。環境が変われば、そのやり方は変わります。相手の気持ちを言い当てることが目的ではありません。相手を尊重して話を聴くことが、相互信頼のスタートです。自分の思いや気持ちも、「私は、」と主語を入れて表現しましょう。共に人生を力強く生き抜くために、共感力を鍛えましょう。

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