「どうせ何をやってもうまくいかない」という思い込みを捨て、なりたい自分を手に入れるには?
こんにちは。日本セルフエスティーム実践協会の丸尾明美です。
最近、このようなことに気づいたり、思ったりすることはありますか?
・働き始めて、気づいたら30代、40代、いつの間にか職場の中堅の位置を占めている
・ 職場の中でベテランと呼ばれるようになり、役職に就いて責任が重くなった
・プライベートでも家族が増えたり、家族のために時間を割くことが多くなった
・日々の生活で忙殺され、そして、ふと気づくと「今の生活、このままで良いのかな?」と思っている
など。
いま、人生の岐路にさしかかっているあなたにも
かつては「こうなりたい!」という、理想の思いや願いがあったのではないでしょうか?
「別に何が問題ってことじゃないけど、もっと充実してるって感じが欲しい」
「元気な友達や同僚を見てると、自分はこのままじゃだめなんじゃないかと思う」
「今は良いけど、10年後って考えると何とも言えない不安がある」
だったら、そのモヤモヤや不安を払拭するよう何かをすればよいじゃないか
ということになるのですが、なかなか行動に移せない・・・。
そういう人に共通している1つの要因は
「どうせやってもうまくいかない」という思い込みです。
行動を起こしてもいないのに、できないと決めつけてしまう。
他の人と自分を比較して、自分のできないところにばかり注目してしまう。
ちょっと何かをやってはみるんだけど、すぐに諦めて止めてしまう。
そして、自分の可能性を自らつぶしてしまうのです。
人は本気で変わろうと思ったら、誰でも、いつからでも変わることができます。
もっと自信を持ち、自分の可能性を信じ、「なりたい自分」になるには
どうしたらよいのでしょうか?それには3つのステップがあります。
<ステップ 1> 今のモヤモヤや不安を感じるメカニズムを理解する
「どうせやってもうまくいかない」というのは誰が決めているのでしょう?
それは、人の潜在意識です。
潜在意識とは、「無意識」と呼ばれる「自覚していないけれど、
人の感情や行動に影響を与えている意識」のことです。
その潜在意識が自分(意識)をコントロールしているのです。
なぜそんなコントロールをしてしまうかというと、
潜在意識の仕事は「安全を守ること」だからです。
何か新しいこと、未知なことには不確実性が伴います。
もちろん、うまくいくこともあるでしょう。
でも未知なことは「どうなっちゃうかわからない」のです。
そんな時、潜在意識はこう思います。
「未知なことは危険。今のままなら安全。」
そこで「どうせやってもうまくいかないよ」というメッセージを
自分に送ってきます。
これを乗り越えさせる力が、「自己肯定感」「自己効力感」、
言い換えれば「私は大丈夫」「私はできる」と思える力です。
人は生きる中で、様々な経験をし、その経験を通じて
自己肯定感や自己効力感を「貯金」してきています。
その貯金が多い人は「どうせやっても・・・」という潜在意識の
コントロールからすぐに抜け出します。
その貯金が少ない人は、潜在意識のコントロールから抜け出すのに
少し時間と労力がかかるかもしれません。
でも、これはやろうと思ったら必ずできます!
いろいろな方法で貯金を増やすのです。
―これまで自分が頑張ってきたことを、あらためて思い出してみること
―自分の素敵なところを人からフィードバックをもらうこと
―他の人の素敵なところを見つけて伝えてあげること
これまでを振り返ってみると、必ず何か貯金になるものがあります。
一人ではうまくできないときは、人と一緒にやることが効果的です。
セミナーやワークショップなどに参加するのも良い方法ですね。
「どうせやっても・・・」は自分の潜在意識のコントロールであることを知り、
自己肯定感、自己効力感の貯金を増やす。それが最初のステップです。
<ステップ 2> 「なりたい自分」をイメージする
次に「これから」に目を向けます。
「どんな自分になりたいのか?」ということを映像でイメージするのです。
ここで大事なことは「実現できるかどうか」は考えないことです。
まずは自由にイメージするのです。
思い浮かべるだけですから、どんなことを思ってもOKです。
まずはいろいろ思いを馳せめぐらせてみましょう。
〇年後のあなたは、どこにいますか?
どんな家に暮らしていますか?
どんな仕事や活動をしていますか?
どんな人たちと一緒にいますか?
何をしていたら、何を手にしたら幸せですか?
自分が幸せを感じられる状態を、できるだけ「ありありと」
頭の中にイメージしてみましょう。そう、映画のワンシーンを見るように。
「ありありと」のポイントは、喜びの感情がともなうことです。
そして、イメージできたら、それを書き出してみると良いです。
文字でノートに書き出しても良いでしょう。
絵が得意な人は絵に描いても良いです。
あるいは「コラージュ」といって、雑誌などの写真を切り抜いて
1枚の画用紙に張り付けてイメージを作っていくようなやり方でも。
そして、その状態になっている自分を「感じて」ください。
そして幸せな気分を「味わって」ください。
なぜなら、潜在意識は「感情」と密接に関係していて、
感情をともなって強くイメージすると現実のこととして
受け取ってしまうのです。
これが「思い込み」のメカニズムです。
よくスポーツ選手が大事な試合の前などに、
うまくプレイしている自分をイメージすると言います。
イメージトレーニングなどと呼ばれますが、これも1つの
プラスの思い込みを自ら作り出しているということになります。
なりたい自分のイメージを描き、それを「感じる」「味わう」
そのことによって、「どうせやったって・・・」の今から、
「できるかもしれない・・・」「やってみたい」「私はできる」へ
一歩踏み出すのです。
<ステップ 3>「なりたい自分」を実現するためのアクション
しかし、残念なことに、イメージする「だけ」では
その状態は手に入りません。
魔法使いが現れて、願いを叶えてくれれば良いのですが、
そうはいきませんよね。
でも、人にはそれを自分で叶えるという力があります。
手順を踏んでやっていけば、そしてそれを途中でやめなければ
なりたい自分の状態になることができるのです。
「それが難しいんだよ!」
それはそうですよね。
でも、宝くじも買わないと当たらない、というのと同じで、
その手順を決めてやってみなければ、欲しいものは手に入りません。
ではどうしたら実行できるのか、そのコツをお伝えします。
ポイントは3つです。
1.達成できた時のイメージを何度も何度も思い出す
達成できた時のイメージを「何度も何度も」思い出すのは
「できないのではないか」という潜在意識のコントロールから
抜け出すための行動です。
そのために、自分が書き出した文章や絵やコラージュを
部屋の中の目に入りやすいところにいつもおいておくと良いですね。
2.実行するためのステップは少しずつ
最初からいきなりあれもこれもやろうとか、今までの自分の行動や
習慣を急に大きく変えようと思わないことです。
例えばダイエットをしようとしたときに、いきなり3食を1食に
減らすなんてことをしても、うまくいくはずがありませんね。
まず、自分の欲しい状態を手にいれるために必要なことは何か
リストアップしてみます。そして、「いつ」「何を」「どのようにやるか」
ノートに整理します。
ここでの最大のポイントは、「実行すること」をできるだけ
具体的な小さな行動に落とし込むこと。
例えば、英語力をつけたいと思った時に「英語の勉強をする」と
決めるのではなく、「1日1つ新しい英語フレーズを暗記する」
というレベルで行動プランを決めていきます。
「スモールステップ」といって、まずは小さなことを1つやる。
それができたら、もう1つ・・・。と少しずつ進めていくのが成功へのコツです。
3. サポーターを作る
一歩一歩進めばよいと言われても、ついやらなくなってしまうことも
ありますよね。でも、そんな時、自分を見守ってくれる人がいる、
応援してくれる人がいる、となったらどうでしょう?
実行していることを一緒に喜んでもらえたら、またさらに
頑張ろうという気持ちも出てくるだろうと思います。
そんなサポーターを作ると良いです。
ライザップが世の中で非常に注目を集めましたが、
ライザップの一番の効果は、この「サポーター」だと思います。
もちろん、トレーニングや食事の仕方などの指導もありますが、
それを知りたいだけなら、本でもネットでも嫌というほど
情報はあふれています。
ライザップで成功するのはサポーターがその人をずっと
見守って応援してくれるからです。そんなサポーターを見つけたら
きっとあなたの行動の後押しをしてくれるはずです。
「でもそんなに簡単にサポーターが見つからないよ」という人は
自分も誰かのサポーターになってあげて、お互いに目指すものの
ためにサポートし合うという手があります。そうすれば、お互いに
助け合えますよね。
いかがでしょうか?
「どうせやったってうまくいかない」という自らが作り出した
呪縛を解き、もっと自信を持ち、自分の可能性を信じて、
「なりたい自分」になっていいのです。
3つのステップ、ぜひやってみてください。
自分を変えることができるのは、他でもないあなた自身です。