“決められない”と嘆くあなた必読!答えは、あなたの中にあるのです。

日々いろいろなことを決断している私たちです。たとえば「このままここで働きつづけて良いのか、それとも転職したほうが今より良いのかもしれない。でも、自分で決めて失敗したら…、取り返しがつかなくなるのでは…」。そう考えると、決断するのを躊躇してしまうこともあります。

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。 

この迷う気持ちは、誰にもありますね。たとえば身近なことでは、”大事な人に誕生日プレゼントを贈る”とき、どれを選んだらよいか分からなくなったことはありませんか。相手の期待に応えられたらうれしいのですが、失敗してしまうかもしれないと思うと、絞り込みが出来なくなります。相手の嗜好にマッチしたものを選択するなんて、神業なのかもしれません。

何故、迷うのか、決められないのか。それには、訳があります。

では、”大事な人へのプレゼント”を例にとって、その訳をお話しましょう。

まず、1>決めない方が楽だから。決めるのは面倒だから。

決めるということは、自分に責任が生まれるし、行動が伴います。プレゼントに何が良いか、いろいろ検討し決定する。そしてバースディカードも購入してお祝いメッセージを考え書き入れる。それから、その大事な人と会う約束をして、お祝いパーティの場所を決める。そして当日プレゼントを渡すといった行動が起こります。たしかに、ものすごいエネルギーを使うわけです。

そう考えるだけで面倒くさ~いと感じますし、いっそ決めない方が楽ではないかと考えてしまい、決めることが億劫になります。

2>あれもこれもと欲張ってしまう。

プレゼントに自分の思いをすべて反映するのは難しいものです。たとえば、AとBの2つから1つを選択するとします。Aを選択すると、〇〇という良いこともあるが、××という悪いこともある。一方、Bを選択すると、××いう良いこともあるが、〇〇という悪いこともある。そう、何かを決めるには、数ある中から、折り合いをつけて選択しなければならないこともありますね。

でも、時としてあれもこれもとすべてを欲しがって、捨てることができない人もいます。この場合、決めることはできなくなります。

3>相手からの評価が気になるから。

自分の選んだプレゼントが、相手からどんな評価をされかる、周りの人からもどう思われるか気になってしまいます。気に入ってほしいと思う気持ちでいっぱいだけど、もし、”相手がプレゼントを見た時の表情が暗かったら”と想像すると、自信が持てず、恐くて行動に移せなくなります。プレゼントを選ぶと考えただけで、勝手に失敗したことを想像するという、失敗することを極度に恐れるわけです。悪い評価を受けるくらいなら、プレゼントは贈らないほうが良いと、決めることを断念してしまいます。

4>悪い方にネガティブループが回りだしてしまう。

プレゼントを贈りたいけれど、私からプレゼントしてもきっと喜んでくれない。前にも同じことがあったように思う。私はセンスが悪いし、しゃれたものをいつも選べない。私って何をやっても駄目なのだ。このように物事をネガティブに考えてしまっては、決めることはできませんね。

5>目的が明確になっていないから。

プレゼントを選ぶ時、相手の好みに合わせようと必死にいろいろと考えてしまう。でも、相手が何を好むか、どんなものか、どんな色が好きかなどなど考えてしまうと、何の目的で選べばよいかわからなくなります。あまり選ぶ範囲が広すぎると、プレゼントは決められなくなってしまいます。

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スパっと決められたら、どんなに気持ち良いでしょう。

物事を選択するには、比較検討ということがありますね。それがすべてではないでしょうが、プロコン(Pros & Cons)を検討することで、客観的に判断して選択することはできます。

でも、検討結果が、五分五分だったらどうすれば良いでしょう。その時は、「こっちにしよう!」と、あなたが決断する以外に方法はありません。

決断していくための考え方をアドバイス

決められる人になるためには、こんな考え方ができるとよいようです。

1<考えても仕方ないことは考えない 

自分が考えて結論が出せることと、自分が考えても結論が出ないことを理解する。

たとえば、「明日は、予報では晴れと言っているけど、なんだか怪しい天気。どうなのかしら?雨だと困るんだけど。」と考えても明日の天気は、あなたは変えることはできません。つまり、いくら考えても分からないものはわかりません。自分でコントロールできないことは考えないつまり、当日の天気を受け入れて、行動するしかないことを受け入れます。

2<何かを決めることは、何かを捨てること

将来の目標をプランするとき、「〇〇の資格を取る」と書くケースも多いように思います。その時、同時に多くの人たちが、「今の生活で手一杯だから、無理だろう」と思ってしまうことも多いのです。結局、プランは“絵に描いた餅“になってしまいます。

ヒトは、一度慣れ親しんだ行動を変えることを嫌います。それは”変更することが面倒だから”なのです。しかし、新しい未来を獲得するには、今の生活を見直して、資格を取るための学習時間を生み出さないと目標は達成しません。「何かを決めることは、何かを捨てる」ことなのです。

寝る時間を削って勉強することもできますが、それでは長く続かないし、体を壊してしまうでしょう。学ぶ時間を生み出すために、現在行動しているものの中から、優先順位の低いものを”捨てる”決断をします。そうすれば、あなたの未来は明るくなるはずです。

3<失敗と思っても、それがかえって良い結果につながることもある(人間万事塞翁が馬)

失敗することはだれしも避けたいと考えます。でも、そう考えてばかりだと、自己成長は、見込めません。人生の中で、なんで私がこんな目に合うのかと思ったこともあったでしょうが、その時の経験が別の機会に役立ったというのも結構多いものです。

初めてチャレンジするとき、失敗するのは当たり前。自分らしく好奇心を持って取り組むことで、失敗はあなた自身の栄養になります。そして、もし失敗してしまっても、その失敗を振り返り、次どうすればよいかを考える癖をつけると、失敗経験は成功への学びになります。失敗したことで、自分の苦手もわかるし、自分の得手も見えてきます。

4<目的が明確になっている

私たちは毎日何かを選択しています。その都度大げさに言えば決断しているとも言えます。過去の自分の決断を振り返る、過去の出来事を振り返る。そうすることで、その状況の中で自分は何を選択していたかを知る機会になるでしょう。その中にあなたの選択基準が見えてきます

自分の人生の目的を何にするか、自分は何を大切にしたいのか、何を重要と考えているかなど、自分のものの捉え方を理解することで明確になります。自己理解が未熟だと、選択することができません。自分自身が理解できると相手のことも理解できるものです。

あなたが生きてきた中で大事だと思う言葉、たとえば私だと、“挑戦”・・が浮かんできます。あなたが大事だと考える言葉は何でしょうか。その言葉に沿った生き方を大事にすることで、あなたは人生に舞い降りてくる課題を次々と決断できるようになります

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いかがでしたか? 決められないと嘆く必要はないこと。答えはあなたの中にあるのですから。

「私は、決められない人」とあなた自身が思い込まないでください。お伝えした4つの方法で取り組んでみましょう。自分自身の中から、あなたの答えが見つかります。そして、あなたらしく、のびのびと振舞う自由を手に入れませんか。