セルフエスティーム(自己肯定感を)高めるための新習慣⑧
こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。
セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるためのエクササイズをお届けします。
●「わたし、ムリ!」 「それ、苦手!」こんなネガティブ・ワード、あなたは言っていませんか?
昨今のコロナ禍で、私たちの生活環境やビジネススタイルは様変わりし、新たな取り組みを始めなければならないことがでてきています。例えば、営業のスタイルは「人に会ってなんぼのもの」と言われていましたが、人に会えない今、いままでやってきた経験がゼロになってしまったと思えるのです。仕事の仕方が変わり、自分自身も適応力を磨き、能力を高めて成果を出さなくてはならない、そんな中で、まったく経験のないことに踏み出すとき、プレッシャーを感じて、「わたし、ムリ!」、「それ、苦手!」とネガティブ・ワードを言ってしまうことがありますね。そんなプレッシャーや不安感情を作り出すのは、あなたの認知です。
●自分が生みだした自己イメージに要注意
人は「私はこういう人間だ!」と、自分のアイデンティティを勝手に枠組みしてしまう。例えばこんな話があります。ある男性が彼女をデートに誘いました。彼女はたまたま都合が悪く断ったのですが、彼は「デートに誘って、うまくいったためしがない。誰も僕とデートしたくないんだ」と深く落ち込んでしまいました。ダメだった経験を一度でも味わうと、その嫌な経験が何度も何度も繰り返し起こるように感じてしまうので、「僕はすべての女性に拒否されるのだ」と自分で枠組みしてしまうのです。
また、小学生のころ、体育で出来なかった経験を持つと、「何をやってもスポーツはできない」と思いがちになります。ですから、違うスポーツをやろうと言われても「わたし、ムリ!」となります。これでは、スポーツに対する自己効力感は高まらないですね。このメカニズムは、「自分はスポーツが苦手だ」と認知していることで、「できないに決まっている」と感じて、「わたし、ムリ!」と声になっているだけです。
その経験を自分がどう捉えたかが、自己評価を生み、その自己評価が自己イメージをつくっています。でも、この自己イメージは、曇りガラス越しに自分を見ているような曖昧なものです。自分の生み出したイメージが、「わたし、ムリ!」をつくっていると言えます。
そして、「わたし、ムリ!」と言ってしまう裏側には、自己評価の低さがあります。スポーツができない自分は、ダメ人間だと認知しているのです。別の見方をすれば、できない自分を守っているとも言えます。できなかった自分にこれ以上できないことをさせたくない、みんなに見られたくない、だから「わたし、ムリ!」と言うのです。「わたし、ムリ!」という感情を作り出すのは認知。その認知が正しいかどうか常に検証していれば、「わたし、ムリ!」という感情的決めつけが生じることはありません。
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●今回のエクササイズ:自分への問いかけで、自己イメージの修正を
できない自分の枠組みは、漠然としたものです。自分に対するネガティブ・ワードに気がついたら、
「客観的に自分を捉える問いかけ」を使ってみると良いでしょう。ご自分の「わたし、ムリ!」「それ、苦手!」と思っていることを( )内に当てはめて、下記の●の問いかけを自問自答してください。
例:(スポーツ)が苦手と言っているけど:
●どれだけの(スポーツ)を知っているの?
●どれだけの(スポーツ)を経験してきたの?
●どれだけの時間を(スポーツ)に費やしてきたの?
●何を根拠に、(スポーツ)は苦手と考えているの?
●どれだけ(スポーツ)に対して努力してきたの?
この問いかけで、気づくでしょう?具体的にどれだけやってきたかを。少しずつやっていけば苦手はなくなります。「わたし、ムリ!」「それ、苦手!」という感情は、「やろう!」とする決断を先延ばしさせます。このようなマイナスの感情に、自分を追い込まないようにしましょう。意識してほしいことは、前向きな言葉を大切にすること!
新たなことに挑戦するとき、「わたし、ムリ!」「それ、苦手!」と言って、自分自身にブレーキをかけないで、自分の認知の仕組みを理解して、その不安感情を吹っ飛ばし、やる気スイッチをオンにしようではありませんか!
●「ネガティブ・ワード」は、あなたのやる気を吸い取るバンパイア
じつは何気に使ってしまう言葉ですが、私たちは気がつくと、ネガティブな言葉を使っています。自分に語りかけることの60%は、自分を責めることだと言われています。例えば「あ~、私なんて馬鹿なの!」「ダメな私!」など、つい口からこぼれてしまいます。このようなネガティブな言葉で、感情もネガティブに引っ張られることが多いのです。自己肯定感は、それによって下がってしまうのです。ですからネガティブ・ワードは、私たちのやる気を吸い取るバンパイアといってよいでしょう。
新しいことにチャレンジし、常に前に進んでいかねばならない時、ネガティブな言葉は、私たちのやる気を吸い取っていくのです。そして「やる」という決断を鈍らせます。まわりに、ネガティブ・ワードを話す人がいませんか?その人はバンパイアになっているかもしれません。近づかないことをお勧めします。ネガティブ・ワード、おそるべしです。意識して、ポジティブ・ワードを使うように心がけてください。