セルフエスティームを高めるための新習慣④
こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。
セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるためのエクササイズをお届けします。
●自己決定するとは、自分を深く理解して、自分に責任を持つこと。
私が考えている自己決定力は、その場を切り抜けるテクニックをお伝えするのではありません。自分が、どうありたいかのイメージを明確化することなのです。自分は何を大切に思う人間か、どんなことに時間を使いたいのか、どんなことに没頭したいのか、どんなことで癒されたいのか、どんな人と一緒にいたいのか、どんなことをして生きていきたいのか・・などなど。自己認知を深めていくことで、自分の思考がわかり、自分がどう行動したいのか分かってきます。
人生において、自分で責任を持ち、私はどう生きてゆきたいかという、自分の軸を見つけていく旅なのだと思います。自己決定力は、人生を自分らしく生きてゆくための自分の軸を見出す力になります。
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自己決定力を高めるためには、何か特別なことを始めなければいけないわけではありません。
身近なところから取り組んでいきましょう。
●家の片づけを考えてみる
どんどん片づけられる人もいますが、片づけられないというか、捨てられない人がけっこういます。例えば、自分の部屋が狭いので、山積みの本を何とか2分の1に減らすとします。どんな基準をもって何を残して何を捨てますか?自己決定力は、この見極めることから始まります。今度はクローゼットの中を見回すと着ていない洋服がたくさんあります。例えばもうサイズが小さくなって着ない服、バーゲンで買ったけど一度も袖を通していない服など。自己決定力の割り切る力を使って3分の1にバッサリ減らさなければならないとき、あなたはどう選択基準を考えますか?生活を維持する最低限の服に絞って、選択していくことになるでしょう。最終的にあなたは何を残したのか。自分の価値観が見えてくると思います。自分は何を大切に思っている人間か片付ける前より、もっと自分の軸が分かっていると思いますよ。
●仕事の場面を顧みる
仕事での自己決定力は、期限の中で他者が何を求めているかの情報を集めて、吟味し、いろいろな案を考えて、方向性を定めて、これでやろうと自己決定して、他者に提案していく行動を言います。
期限が明日までに仕上げなければならない企画の仕事があったとしましょう。自分としては、十分考えた企画だけど、まだ自分の中に完成していない気持ちがあったとき、あなたはどうしますか。どうすべきか?どちらにしても自分で決める責任があります。すべての仕事が、100点満点のレベルに仕上げられるかと言えば、私は自信がありません。芸術の世界では、生涯で一つの100点を大事にすることもあるのかもしれません。しかしビジネスの世界では、コンスタントに80点が生み出せる力が良いとされるでしょう。時として、失敗してしまうこともあると思います。その失敗の中に自分の課題があり、それは自分が学習する機会、成長できる機会を意味します。その経験によって、自己決定力はさらに変化成長していきます。
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セルフエスティームを高めるために、自己決定力を鍛えましょう。
自己決定力を鍛えることは、自分の能力を成長させるトリガー(引き金)であると考えています。なぜそう考えているかというと、私たちが社会の中で生きていくためには、周りとの調和が大切だと思うことが多いかもしれません。しかし、あまりにも周りのことばかり考えてしまうと、自分の存在が無くなってしまうようだし、逆に自分を主張すると、相手に嫌われて孤立してしまうのではないか。そんなせめぎあいの中で周りを優先している自分に気がつくことがありませんか。私たちは、小さいころから人の迷惑にならないように行動することや、自分のことを内省するよりも、調和を重んじ社会に沿うことを大事にするように教えられてきます。しかし、周りに合わせていると自分で考える能力が育成されません。「自分自身がどう生きていくか」を決めることは、自分の人生にとって最も重要なことだと考えます。自分がどう生きたいか自分で考え、決める力を育てることで、セルフエスティーム(自己肯定感)も高まります。
自分の選択基準は人生を豊かにする
自分の基準を考えたことがない人は、自分を内省することが少なかったのかもしれません。ですからどう減らしたらよいか・何を優先したらいいか、戸惑う場合が多いでしょう。でも人生は選択の連続です。自分にとって興味や価値あるものを見極める目を持つために、自己決定力を鍛えてほしいです。小さなことの積み重ねの中で、自分の価値観が明確になっていきますし、だんだん判断力がついて軸がしっかりしていきます。自己決定力は、その集積した結果、うまれます。人生のすべてに応用でき、気持ちよく自分の人生を歩んでいく大事な力になるでしょう。
自分の考えを表明する勇気をもつ
最後に、「自己決定」した考えを他者に伝えるのは、とても勇気がいる行動ですね。なぜなら、相手に受け入れられないかもしれないから。そう思っていると「自分の考えを否定されたらどうしようか」、「こんなプランじゃダメだ。と言われるかもしれない」と、心の中で勝手に感情が動いてしまいます。そう、ちょっと面倒だし、わざわざ自分の考えを伝えなくても、相手の言う通りやればいいじゃないかという気持ちにもなります。ですが、自分らしく生きるには、前に進む勇気、相手に嫌われる勇気、誤る勇気、自分の考えを表明する勇気など勇気がいるのです。
他者と深く理解しあうためには、互いに自分の考えを表明することから始まるからです。今までみんな何気なく判断してきたことですが、そこには、自分の判断基準が裏で自動的に動いていたのです。どんな思考で行動してきたかを自分自身で意識して振り返る時間を持ちましょう。そして、自分の軸を見つける旅に出発しましょう。