23点~34点のあなたは…

自己効力感が低い
自信がなく自分に対してネガティブな傾向が見受けられます。

自己効力感を高めるヒント

もしかしたら「私にはできない」とすぐに諦めてしまうことが多いかもしれません。

しかし、なんでもやってみなければ、どのような結果になるかは、わかりません。誰にとっても、未来は不確実なものです。

失敗しても、そこには成功のヒントが必ずあります。少しずつでも行動して、成功のヒントを手にしていきましょう。それが自信をつける第一歩となっていきます。

35点~47点のあなたは…

自己効力感がやや低い
あまり自信がなく、自分の能力について曖昧な判断をする傾向が見受けられます。

自己効力感を高めるヒント

あなたの場合、もしかしたらそのときの気分によって、できたりできなかったりの差があるかもしれません。

できるだけ、過去に成功したことを振り返り「なぜ成功したのか?」を、拾い集めてみましょう。

そうすることで、あなたにとっての成功パターンが見えてきます。過去の経験は、あなたに必ず成功のヒントを与えてくれていますから、自分自身を理解する努力を積み重ねていきましょう。

48点~58点のあなたは…

自己効力感がやや高い
ある程度自分について自信があります。ものごとを前向きに捉える傾向が見受けられます。

自己効力感を高めるヒント

もしかしたら、あなたは自分のできることを、できる範囲で無難にこなしてきているかもしれません。できるのにやらない、そんな経験はありませんか?

「いまのままでよい」と消極的に考え、新たなチャレンジを無意識に遠ざけているとしたら、もったいないことです。

少しずつで良いので、いまよりも行動範囲を広げてみましょう。成功体験が拡大し、人生の目標がいまよりも一回り大きくなるはずです。

59点~69点のあなたは…

自己効力感が高い
自分について自信があります。失敗を恐れず、ミスをしても落ち込みすぎず、ストレスに強い傾向が見受けられます。

自己効力感を高めるヒント

もしかしたら、あなたは自分の意志や判断に基づき、積極的に行動してきたのではないでしょうか。

これまでの経験を、自分の糧にして強く生き抜いてこられたことと思います。

だからこそ、さらに自分の人生を楽しむためにも、これまでの人生を振り返ってみませんか?

小さな枠にとらわれず、新たな目標、新たなチャレンジを生む機会が、見つかるでしょう。

解説編

自己効力感が高い人の特徴

  • 自分自身で主体的に未来を切り開いている
  • 自分の描いた人生を実現できている
  • 自分の可能性を信じて、ワクワクした人生を手に入れている 
  • 新しいことにチャレンジすることを楽しんでいる 
  • 人生を自分でコントロールしている
  • 周囲の人からの尊敬を集めている
  • やりがいをみつけて生きている

自己効力感が高まると得られるメリット

  • 物事について、前向きで楽観的に捉えられる
  • 自分の未来ビジョンを持ちゴールを設定して行動できる
  • 自分自身に自信を持つ
  • 失敗してもそこから学習できる
  • 落ち込んでも立ち直りが早い
  • 困難なことがあっても、粘り強く立ち向かう
  • 自分の考えや意見を相手に表明できる
  • 自己決定力がつく 
  • 自分に責任を持てる

自己効力感を高める5つのポイント

  1. 自分の成功体験を積む
  2. 自分の周りにいる友人の成功体験から学習する
  3. 周りからの励まし「能力があるよ」「きっとできる」を力にする
  4. 体調や気分を整える
  5. キャリアビジョンを持つ

1.自分の成功体験を積む

自己効力感をもっとも高めてくれるのは、あなたの成功体験です。

繰り返し経験してきたことはうまくできるようになり、それが「できる!」という自信につながっているからです。

たとえば、職場においては、自分の興味・関心に沿わない仕事でも、取りかかりますよね?

そして、なんとしても、終わるまでやり続けるのではないでしょうか。

このように、一見無関係に思えるような、日常的な経験からも、自己効力感は高まっていきます。

2.自分の周りにいる友人の成功体験から学習する

自分自身の成功体験のみならず、身近な人の成功体験からも、自己効力感は高まります。

その人が、どうやって成功に結びついたのか、経過を観察したり、その体験を見聞きすることで

「もしかしたら、自分にもできるかもしれない」と、思うことが、自信につながるからです。

そして、その人をまねて行動することで、いつしかあなたも同様の成功体験を得られるようになります。

3.周りからの励まし「能力があるよ」「きっとできる」を力にする

周りの人からの励ましや応援によっても、自己効力感は高まります。

「あなたならできるよ!」「がんばって!」という言葉に、たとえ根拠がなかったとしても、素直に受け止め、やってみることで成功に近づいていくからです。

ただし、自分にはできない、自分にできるはずがないと思い込んでいては、難しいでしょう。

でも、あきらめないでください。思い込みは簡単に書き換えられます。そのために、まずは成功体験を積み重ねることが大切です。

4.体調や気分を整える

できるだけポジティブな状態に身を置くことでも、自己効力感は高まります。

体調が良くない日や、落ち込んでいる日は、誰でもやる気は出にくいものですし、ネガティブな思考になりがちです。

そんなときは、運動をして気分転換をしたり、栄養バランスに気をつかうなどして、自分の体調を整えましょう。

ポジティブな言葉を意識して使うのも、気分を整えることにつながります。

「どうにかなるさ」という、楽観的な気持ちでいるためにも、身体と心の健康はとても重要です。

5.キャリアビジョンを持つ

人は目指す目標があると、達成に向けて行動を起こそうとします。

つまり、それだけでも、自己効力感が高まることにつながります。

失敗を恐れてチャレンジせず、目標を持たないようにしていると、自己効力感は下がってしまうでしょう。自信は日々の積み重ねで強くなるからです。

できるかできないかを考えず、まずは自分自身が「こういう自分でいたい」という姿を、描いてみましょう。

それが、よりよいライフスタイルへの第一歩となっていきます。

いかがでしたでしょうか。

「自己効力感」は、聞き慣れない言葉かもしれませんが

人生において、とても重要なキーワードとなるものです。

このタイミングで「自己効力感」のセルフチェックをしたということは、いまがあなたにとって、なんらかの「帰路」なのかもしれません。

とはいえ、大きな変化はしなくても大丈夫。

ほんの少しの行動、ちょっとしたチャレンジなどの積み重ねが、あなたの未来を豊かなものにしていくことを、忘れないでください。

解説者紹介

小西ひとみ (日本セルフ・エスティーム実践協会 代表理事)

小西ひとみ

横浜生まれ。広告代理店のアートディレクターを経て、1982年、エイボンプロダクツ株式会社マーケティング部に入社。営業部長となり、人材開発部、セールストレーニング部を歴任し、外資系企業を経て、現在ライフデザインズ・オフィス代表。

またNPO法人GEWEL(ジュエル)において、7年間理事としてダイバーシティの推進を支援したのち、一般社団法人セルフ・エスティーム研究所の理事に就任し、自己効力感を中心に、セルフ・エスティーム、レジリエンスについての研究活動を行ってきた。

2018年からは、セルフ・エスティーム、自己効力感を持った人材育成のために一般社団法人 日本セルフ・エスティーム実践協会を設立し、代表理事となる。今まで培ってきた「自分の力を最大限に引き出すために」をテーマに企業・行政などでキャリア開発を目的とした研修、講演活動を行っている。