23点~34点のあなたは…
- 自己効力感が低い
- 自信がなく自分に対してネガティブな傾向が見受けられます。

35点~47点のあなたは…
- 自己効力感がやや低い
- あまり自信がなく、自分の能力について曖昧な判断をする傾向が見受けられます。

48点~58点のあなたは…
- 自己効力感がやや高い
- ある程度自分について自信があります。ものごとを前向きに捉える傾向が見受けられます。

59点~69点のあなたは…
- 自己効力感が高い
- 自分について自信があります。失敗を恐れず、ミスをしても落ち込みすぎず、ストレスに強い傾向が見受けられます。

解説編
自己効力感が高い人の特徴

- 自分自身で主体的に未来を切り開いている
- 自分の描いた人生を実現できている
- 自分の可能性を信じて、ワクワクした人生を手に入れている
- 新しいことにチャレンジすることを楽しんでいる
- 人生を自分でコントロールしている
- 周囲の人からの尊敬を集めている
- やりがいをみつけて生きている
自己効力感が高まると得られるメリット

- 物事について、前向きで楽観的に捉えられる
- 自分の未来ビジョンを持ちゴールを設定して行動できる
- 自分自身に自信を持つ
- 失敗してもそこから学習できる
- 落ち込んでも立ち直りが早い
- 困難なことがあっても、粘り強く立ち向かう
- 自分の考えや意見を相手に表明できる
- 自己決定力がつく
- 自分に責任を持てる
自己効力感を高める5つのポイント
- 自分の成功体験を積む
- 自分の周りにいる友人の成功体験から学習する
- 周りからの励まし「能力があるよ」「きっとできる」を力にする
- 体調や気分を整える
- キャリアビジョンを持つ
1.自分の成功体験を積む
自己効力感をもっとも高めてくれるのは、あなたの成功体験です。
繰り返し経験してきたことはうまくできるようになり、それが「できる!」という自信につながっているからです。
たとえば、職場においては、自分の興味・関心に沿わない仕事でも、取りかかりますよね?
そして、なんとしても、終わるまでやり続けるのではないでしょうか。
このように、一見無関係に思えるような、日常的な経験からも、自己効力感は高まっていきます。

2.自分の周りにいる友人の成功体験から学習する
自分自身の成功体験のみならず、身近な人の成功体験からも、自己効力感は高まります。
その人が、どうやって成功に結びついたのか、経過を観察したり、その体験を見聞きすることで
「もしかしたら、自分にもできるかもしれない」と、思うことが、自信につながるからです。
そして、その人をまねて行動することで、いつしかあなたも同様の成功体験を得られるようになります。

3.周りからの励まし「能力があるよ」「きっとできる」を力にする
周りの人からの励ましや応援によっても、自己効力感は高まります。
「あなたならできるよ!」「がんばって!」という言葉に、たとえ根拠がなかったとしても、素直に受け止め、やってみることで成功に近づいていくからです。
ただし、自分にはできない、自分にできるはずがないと思い込んでいては、難しいでしょう。
でも、あきらめないでください。思い込みは簡単に書き換えられます。そのために、まずは成功体験を積み重ねることが大切です。

4.体調や気分を整える
できるだけポジティブな状態に身を置くことでも、自己効力感は高まります。
体調が良くない日や、落ち込んでいる日は、誰でもやる気は出にくいものですし、ネガティブな思考になりがちです。
そんなときは、運動をして気分転換をしたり、栄養バランスに気をつかうなどして、自分の体調を整えましょう。
ポジティブな言葉を意識して使うのも、気分を整えることにつながります。
「どうにかなるさ」という、楽観的な気持ちでいるためにも、身体と心の健康はとても重要です。

5.キャリアビジョンを持つ
人は目指す目標があると、達成に向けて行動を起こそうとします。
つまり、それだけでも、自己効力感が高まることにつながります。
失敗を恐れてチャレンジせず、目標を持たないようにしていると、自己効力感は下がってしまうでしょう。自信は日々の積み重ねで強くなるからです。
できるかできないかを考えず、まずは自分自身が「こういう自分でいたい」という姿を、描いてみましょう。
それが、よりよいライフスタイルへの第一歩となっていきます。

いかがでしたでしょうか。
「自己効力感」は、聞き慣れない言葉かもしれませんが
人生において、とても重要なキーワードとなるものです。
このタイミングで「自己効力感」のセルフチェックをしたということは、いまがあなたにとって、なんらかの「帰路」なのかもしれません。
とはいえ、大きな変化はしなくても大丈夫。
ほんの少しの行動、ちょっとしたチャレンジなどの積み重ねが、あなたの未来を豊かなものにしていくことを、忘れないでください。
解説者紹介
小西ひとみ (日本セルフ・エスティーム実践協会 代表理事)

横浜生まれ。広告代理店のアートディレクターを経て、1982年、エイボンプロダクツ株式会社マーケティング部に入社。営業部長となり、人材開発部、セールストレーニング部を歴任し、外資系企業を経て、現在ライフデザインズ・オフィス代表。
またNPO法人GEWEL(ジュエル)において、7年間理事としてダイバーシティの推進を支援したのち、一般社団法人セルフ・エスティーム研究所の理事に就任し、自己効力感を中心に、セルフ・エスティーム、レジリエンスについての研究活動を行ってきた。
2018年からは、セルフ・エスティーム、自己効力感を持った人材育成のために一般社団法人 日本セルフ・エスティーム実践協会を設立し、代表理事となる。今まで培ってきた「自分の力を最大限に引き出すために」をテーマに企業・行政などでキャリア開発を目的とした研修、講演活動を行っている。