あなたの人生は、あなたが「何を自己啓発するか」で、変わるんです。
~自己啓発の本質は、人生を変える力があるのです~
社会人として最初に、新入社員研修を受講した方も多いでしょう。その後は、仕事経験を通して仕事を学び、「自分のキャリアを育てる」ということになります。
でも、個々の能力を高めるのは、誰でもないあなたが主体的に育てます。だから、自分を育てるには、自己啓発していく必要があるわけです。最近ではリスキリングと言って、新たな知識や能力をつけることが期待されています。でも・・・。
「期待されても、一人前に成人した私は、この先どこまで、どうやって自分を育てたら良いの?」 と、呟きたくなりませんか。
こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。
たしかに、自己啓発は必要だと思うけど、「そもそも、私は、どんな人生を求めて、自己啓発すれば良いのだろう?」って、思いますね。 とても大事なことです。今回は「自分を育てる」ことについて、深く考察してみましょう。

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いまや、自己啓発関連の本がいっぱい。
昨今、自己啓発の本が、とても多く世の中にあります。
不確実の社会だから、“すごい速さで変化する社会に、対応する/適応する自分になるには“ とか、“個の尊重となった今、組織を合理的にマネジメントするには“、”リーダーシップの鍛え方”などなど・・、あまりの多さに戸惑うばかりです。
自己啓発は、自分1人でやる(自助)と思っている日本人が多い。
ところで自己啓発の歴史は、およそ160年と言われているそうです。1859年に、イギリスで活動したサミュエル・スマイルズの『自助論』が出版されたのが起源となっているようです。
『自助論』には、人として生まれて、「勤勉と努力」を足していけば、「成功と幸福」をもれなく手にすることができるという人生訓と共に、「自助は利己ではない」「自助と相互扶助が一体である」と言うことが書かれているそうです。スマイルズのいう「自助」とは、同志的なつながりの中で、切磋琢磨していくことが述べられています。
しかし、このスマイルズの『自助論』は、日本では、抄訳版だったために翻訳時に「自助」と「共助」の書かれている部分が省かれ、個人がひたすら「勤勉と努力」に投資すれば、「成功と幸福」が得られるというように単純化されました。そして、日本版『自助論』は、渋沢栄一氏をはじめ、多くの実業家たちに影響を与えていきたのです。残念ながら、日本の自助論―つまり自己啓発―は、1人で努力して「自分を育てる」ことだと間違って認識されたのです。
確かに、私たちは、”頑張っていけば必ず花咲くことがある”という (立身出世)の イメージがありますね。今わたしたちは、スマイルズが述べたような同志的つながりも持たず、互いに助け合う仲間もなく、ただ一人でスキルアップやリスキリングが求められる現代で自己啓発に取り組んでいるのです。
そんな中、「勤勉と努力をいくら続けても、何も生まれないじゃないの。」と言う思いや、「成功と幸福のために、成功を目指してやるしきゃない。」、または「どう進んだらよいのか、答えが欲しい」という、気持ちの揺らぎが聞こえてきます。さすがに1人で自己啓発するのは、キツイし、やり続けることを考えると息切れしてしまいます。
頑張り抜くためには、自分の人生に継続的に関心を寄せてくれる人々がどの程度いるかが、カギを握ります。
ヒトは、社会的動物です。ですから、身近な人々からの承認によって「自分自身を価値ある存在だと思えるようになる」のです。それで、自分に自信が持てるようになります。つまり、自尊感情(セルフエスティーム)が育った状態になります。
自己啓発を頑張り抜くためには、家庭や職場以外にあなたに関心を寄せる人々との人間関係やつながりが必要です。そして、自己啓発を同志的なつながりの中で、切磋琢磨していく環境を持つことが、重要ということになります。コミュニティーですね。
変化する社会だからこそ、あなたの自尊感情(セルフエスティーム)を育てるには。
自尊感情を守ると言うことは、生き抜く力を持つことなのです。それはあなた自身が選択肢から自由に選び、自己決定することで得られます。
ある実証研究があります。幸福を決定する5要因*を説明変数として分析した結果、1位健康、2位人間関係、そして3位が自己決定だった。 所得や学歴よりも強い影響を与えていることが、2018年に2万人の日本人を対象にした幸福感に関する実証研究で分かっています。自分で人生の選択をすることが、“選んだ行動の動機づけと満足感を高め、それが幸福感につながる”と結論付けました。
自分に関心を寄せる人々との人間関係やつながりをもつ、そして、人生を自己決定していくことが、人生を切り開くために重要なんですね。
さて、あなたは人生を切り開くために、どちらの領域を自己啓発したいですか?
自己啓発と言っても、降り幅は大きいです。 極端にいうと、無限の宇宙で成功を目指すのか? それとも物への執着を捨てて山奥の仙人を目指すのか? というくらい、広がりを持っています。 どう選ぶかは、あなたが自由に選択します。
どんな自分を育てたいのかな?
たとえば、無限の宇宙編としては、チャレンジし続け何かを成し遂げたい、誰も成し遂げなかったことにチャレンジしたい/成功させたい、FIREを成し遂げたいなど、それに必要な知識やスキルを得ていけばよいですね。そうするための成功者のビジネス書や専門知識、 優れたマネジメント力を育てる方法や、チーム力を育てる方法など、いろいろあります。 つまり、得るための自己啓発と言えます。
山奥の仙人編では、自由になるための自己啓発といえるでしょう。失われた30年を生きて、モノに振り回され必死に働いてきたことに対して、いらないものを捨てるほうが簡単だし、あくせく働かなくてもストレスが小さく、人生時間を有意義に使えるというシンプルライフの提唱です。
こころの中のあなたは、どう自分を育てたいと思っていますか?
あなたの人生は、どちらが自分らしいと思いましたか? なりたい自分が見えるのであれば、得るための自己啓発をスタートさせていくことができます。または、捉われてきた自分をもう少し解放させようと思うのであれば、自由になるための自己啓発です。自分を取り巻く世界から、いらないものを選択していけばよいのです。その決め手は、「自分は何を大事にしているのか」を明確にすること。自尊感情(セルフエスティーム)を尊重することです。そして、最初の一歩を踏み出していきましょう。
人生はジェットコースター、怖がるのでなく予測する
どちらを選ぶにしろ、私たちの社会は不確実なまま変化し続けていくでしょう。その変化に対応/適応し続けていきます。自分の生活を守ると同時に、自尊感情を守らなければならないのです。私たちがその中で生きているから、自分を尊重して生きるのです。
いまは、選択できないと嘆く人がいます。選択しないで、じっとしていても何も変わらないどころか、ハンドルの利かない自動車に乗っているようなものになります。そのままでは事故ってしまうでしょう。だから、自分でアクセルを踏み、ハンドルを握りましょう。自分の人生は、自分で考え行動するものです。
人間だけが、自分で生き方を決めることができます。この地球で、そう出来るのは人間だけなんですよ。
他人に自分の人生を左右されることなく、未来を感じ、あなたの可能性を信じて、仲間と共に切磋琢磨しながら自分を育てていってください。そうする自由が、あなたにはあるのです。あなたらしい人生に舵を取っていきましょう。
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5要因*:所得、学歴、健康、人間関係。自己決定
参考文献:<『人生は心の持ち方で変えられる?』 真鍋 厚著 株式会社 光文社>