セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるための新習慣㉘
こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。
セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるためのエクササイズをお届けします。
前回は、レジリエンスを身につける方法として3つの視点で見ていきました。
今回は、レジリエンスを高め、ストレスとうまく付き合う方法についてお伝えします。
厳しく困難な状況に陥ったら、まず“安全な環境を保持する”こと、そして“支援を得ること”から始めることが大事になります。
一人で頑張らない、人の力を借りる勇気をもちましょう。
心理的安全性が担保され、厳しい経験を客観的に見つめ直す準備ができれば、困難から立ち直ることに繋がります。さらにその経験を自らの認知、信念、行動を自分なりに意味づけすることで、ゆっくりと自分の人生の物語に再構成して語っていけるようになります。自分の中で自分の人生ストーリーができた時に初めて、未来に向けて進んでいく準備ができていくとされています。
ストレス反応を少なくするには
レジリエンスは、一人ひとり、困難に対する対処は異なります。同じ出来事が起きたとしてもその受け止め方は人それぞれです。その出来事をどのように認知して評価するかで、次の行動が変わります。
出来事に対するストレス反応を少なくする要因としては、感情をうまくコントロールすることができる、将来をポジティブに捉えられる、忍耐強く物事に対処しようとするといった個人的心理特性があります。
個人を取り巻く環境からの影響としては、良好な人間関係、仕事以外のプライベートな他者との良い関係性、住んでいる地域の安全性や家庭環境などからも、レジリエンスは形成され、そしてレジリエンスは変化することが知られています(Lepore & Revenson,2006)。
新たなレジリエンスを見つけるためには、もしかすると一人で活動するだけでなく、他の人との集団による協働も必要かもしれません。
レジリエンスを高めるための10の要因
アメリカの心理学会が提唱しているレジリエンスを高める要因をご紹介します。
① 他者との関係性を築くこと
② 危機を乗り越えられない問題であるとは捉えないこと
③ 変化を生活における一部分として受容すること
④ 目標に向かって進むこと
⑤ 断固とした行動をとること
⑥ 自己発見の機会を求めること
⑦ 自分に対してポジティブな認知を持つこと
⑧ 事実を全体像の中でとらえること
⑨ 希望に満ちた見方を持つこと
⑩ 自分自身を大切にすること
このレジリエンスを高めるための10の要因を読まれてどう思いましたか?
わたしは、10の要因なんてずいぶん多いんだなあと思いましたが、全体を通して自分のものの捉え方の視野を広げ、前向きに捉えることで、困難な状況に巻き込まれなくなるように思いました。
その上で自分の人生を自分で築くんだという自律的姿勢が大切だと感じます。困難な出来事が目の前に来た時、過去の困難を乗り越えてきた経験―自己効力感―を振り返り、”まずやってみよう“、“やればなんとかなる”と行動する。そして、他者との関係性を大切に築き共に生きていくことが、レジリエンスを高めるチャンスになると思いました。
あなたはどのようにしてレジリエンスを高めていきますか?
思うようにならない今の時代だからこそ、自分を見つめ直すことに集中しがちですが、視野を広くする、体を動かす、協働することで、私たちは新たなエネルギーを生みだせますね。
さあ、自分を信じて、ストレスから抜け出しましょう。