自分のための時間#metime。それは、あなたの未来をつくる時間です。

今年はどんなことがあった一年だったでしょうか?そして来年は、あなたにどんなことが起こる一年になるでしょう。未来のことはわからないから、考えても仕方がないという人もいますし、わからないから面白し、それが良いんだよという人もいますね。

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。 

しかし、毎日慌しく仕事をして、降りかかってくる火の粉を払ってばかりでは、自分の身を削っているだけの人生になってしまいます。来年こそ“自分のための時間#me timeを持つ“ことを選択してみませんか。

なぜ、#me timeが必要なのか。今を生きるあなたにme timeが必要な訳をお話します。

さて、ヒトの生き方を考えてみると、柳のように風任せに生きることも、石の上に三年とじっくり考え生きることもできます。どちらが良いのかなんてわかりません。分かっているのは、ひとり一人が自ら考えて「どうするか」を選択して生きているということです。

30代~40代のビジネスパーソンの方々へのキャリアカウンセリングで、気づきがありました。彼らの多くは、「会社の環境変化が激しくて、転職したほうが良いのではないか」または「これから先を考えると、不安が残る」、「最近自分のことを考える時間がいない」と訴えていました。

彼らは新入社員からずっと、上司や先輩に言われたことに従って、仕事を覚えるために会社の流儀に適応してきた10年だった。そして、10年経った今、将来”自分はどう仕事をしていくか“”どう仕事をしたいのか“を自分で考えようとしていた。キャリアビジョンを描いてこなかった10年、初めて自ら考えようとしていた。

彼ら一人ひとりの職務経験は、それぞれ新入社員から同じ部門で10年余り、ずっと同じだったのです。自分自身で人生を考えたことがなかった。そして、彼らは自分の未来を考えたとき、他の経験がない自分に自信が持てない、環境の変化にどう適応するのかがわからないといった心境から、カウンセリングを申し込んだのです。 

自分軸を見失う

現在、私たちも、仕事やプライベートでの環境変化に適応しながら生きています。しかし、不確実の中で、役割の変化、職場の変化などに追われ、成果を出すために、どう適応していけば良いか不安だらけで、毎日対応していると言えます。

ですから、自分軸(自分の本質)で環境を見極めて、適応できていない”ことに、いら立ちを感じ取っているのではないですか。カウンセリングで彼らが述べたことは、いまを生きている私たちの悩みと同じだったのです。

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自分軸(自分の本質)で環境を見極めて適応するためには、自分は何者かを理解することから始まります。そのために必要なのは、 “自分のための時間#me timeを持つ“ことなのです。

ロールモデルがいない。

たとえば、以前の新入社員だったら、上司や先輩の指示に従って言われたことをミスなく仕事を遂行するスタイルで、自分の役割を見出してきました。そして、先輩をロールモデルとして真似て成長すればよかったわけです。

でも今は人手不足で職場が新しく編成されたり、全く新しい役割を任されたり、システムが新しくなり組織も変わるなど、やったことのないこと/ものに足を踏み入れなければならない。今までのやり方では、通用しない。どのように仕事をしていけばよいのか想像できないという話も聴きます。ロールモデルがいないからです。

これからのビジネスパーソンは、環境変化によって、新たなタスクで活躍する自身のビジネスモデル像を自ら創っていく時代なのでしょう。つまり、成果を生むために、どうするのか。組織が期待する役割モデルはどのような姿か。主体的に考え行動する人財が求められています。

しかし残念ながら、いま誰もが、自分を見つめることができなくなっているように見えます。気持ちに余裕がなくなっているから。

あなたの感情は起きている?

変化に適応しようとして、自分の外側(環境)に意識が行き過ぎると、自分のことを意識するのがおろそかになってしまいます。自己像を創るのなら、自分に意識を向ける必要があります。自分自身を理解するためには、あなたは自分の感情に気づく必要があります。ちゃんと自分の感情に気づけているか、それともあなたの感情は眠っているのでしょうか。

あまりにも忙しすぎる、あまりにも時間に追われてばかりいると、心身が疲れきって、何も感じないまま眠りについているのでは。働きがいや生きがいは、あなたの感情が動くから感じられるもの。疲れ切ってしまったら、その感情も眠ってしまいます。

人生の中で、仕事もプライベートも大事な時間です。価値観も多様化する中で、自分自身の価値観を見極めることさえも、簡単なことではなくなっています。あなたの感情は、幸せを感じられているでしょうか。自分の感情に気づける余裕を大事にしてほしいです。

me timeの勧め

そのために、“自分のための時間を持つ“を選択してみませんかという提案をしたわけです。自分のことを後回しにばかりしていないで、”自分が好き“と思うこと/ものを味わう時間をもつことから、こころに栄養を与えていきます。me timeは、自分自身を知ることで、自分が欲しいもの欲しくないものが分かり、ありたい自分が見えてくることで、”新たなビジネスモデルの自己像“を生み出すことになるでしょう。

楽しい、うれしい、ワクワクするなど、自分の感情が動くものは、自分を元気に、そして自分の価値観にも気づけるようになります。どんな時に充実感を得られているか、満足感はどんな時に感じられているかなど。そのような感情をもたらすものは、あなたにとって大事なものです。

このような感情を生みだすためには、me timeの時間が必要になるわけです。行動する時間、そして、やったことを振り返る時間です。それに伴ってチャレンジしたいことが生まれるかもしれませんね。ちょっとした短い時間からでも、me timeを持ちましょう。

どのように、me timeを生み出すか。

このme timeで大事なことは、 “やらなければならないこと”は選択しないということです。

たとえば、ビジネスを成功させなければ、英語の勉強をしなければ、家族と過ごす時間を増やさなければ、などではなく、むしろ自分がワクワクすること、心から好きなこと、心が癒されることを書き出していきます。

自分が解放できる時間を生み出そうとしているのです。自分を取りもどす時間とでも言いましょうか。

誰とも話さずひとりでのんびり過ごす時間かもしれません。自分らしくいられえる時間。実は前からやりたかったことだったり、「推し」を選ぶというのも良いと思いますよ。

仕事の中で環境変化に適応していくことに追われていると、自律性が奪われている状態ともいえます。

me timeを自分で選択することで、あなたの自律性を回復するための力になると思います。自分を取りもどせる時間を何にするかを選択すること自体が、自分で選ぶという自律的な行為だから、その選択の中に自分らしさが見えてくるのです。

働くことは、経験を重ねることで、その役割は重要度を増していきます。それと同時に、自分らしく振舞える自分の時間を持つことが、大事なことだと思います。その時間があるからこそ、仕事に立ち向かえる。自分ならこの環境にどう適応するかを判断できる。そんな自分になるために、me timeをもつのです。

生きるための選択は、好き嫌いにかかわらず否応なく選んでいるかもしれませんね。生活するため、家族を養うため、生活を豊かにするため、老後資金を貯めるため、など・・・。考えたらきりがありません。

でも、あなたの人生は、幸せになるために日々を生きること。自分を取りもどすme timeをもつことを この年末に考えてみてはいかがでしょうか。