セルフエスティームを高めるための新習慣③

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。

セルフエスティームを高めるためには、あなたの人生経験の中で「できるようになったこと」つまり、自己効力感をしっかりと認識することが重要なのです。

今回は、セルフエフィカシー(自己効力感)を認識して、あなたの能力に加えていくこと。きっと、あなたのセルフエスティームが元気になります。

●これまでの人生で、「できるようになったこと」「やり切ったこと」などを書き出す。

自己効力感は、自分が歩んできた人生の中で、力をつけていきます。 

小さい時に自転車に乗れるように毎日練習をしてうまくなった、部活で毎日きつかったけど練習していたらコツを覚えて上達した、仕事を粘り強くやり抜いてきた経験や、友達や同僚が苦労しながら頑張っている姿を見て、彼らができるのなら自分もできそうだとエネルギーをもらったり、上司や先輩、同僚から「頑張ってるね」「よくやっているね」「成長したな」など励ましてもらうなどの経験の中で育ちます。そう、自分に対する自信といっても良いでしょう。

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どんな些細なことでもいいんです。「できるようになったこと」「やり切ったこと」などをどんどん書き出しましょう。

ここで大事な視点は、やり切ったことや乗り切った経験を思い出して、自分は何をどのように、どんな風にやってきたかという客観的な見方で、経験を振り返るのです。

つまり、「私は、何を考えてどのように行動してきたか」に焦点をあてること。

そこに、自分の能力や強みが見えてきます。また、今経験していることを自分はどうやっているか、どんなことがうまくいっているかなど、客観的に捉える癖を身につけていくことが有効でしょう。困難を乗り切ったときには、必ず自分の強みを活かしています。

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有能感を養っていくためには、自己効力感(セルフエフィカシー)について理解していくと良いでしょう。

自己効力感は“自分にはできそうだと思える感覚”をいいます。エクササイズの例でもあげましたが、小さい時に自転車に乗れた経験があれば、何十年と乗らなくても「乗れる!」と思えるでしょ。つまり、大げさに言えば“成し遂げることができる”と自分が思える/信じられるという感覚です。

さて。「やりたい!」と計画を立てても、すぐに「できない」とあきらめてしまうことがありますか?

なんで、「できない」とあきらめてしまうのでしょうか? それは、セルフエスティームが揺らいでいるのかもしれません。

セルフエスティーム(自己肯定感)は、「自分の価値や能力について、自分自身は価値がある、有能な存在であると感じること、または態度」のことを言います。

「できない」とあきらめてしまうというのは、自分自身は価値がある、有能な存在であるという自信が持てないからかもしれません。

客観的に有能な存在だと感じたり、自分を正しく評価するためには、あなたが人生で成し遂げてきた出来事一つひとつをあなたが認識していくことで、養っていくのです。

新たなチャレンジに躊躇してしまうのは、失敗を恐れているということもあるかもしれませんね、最初から成功することもあるかもしれませんが、多くの場合失敗することが多いものです。失敗しても無駄ではありません。その経験の中に多くのことを学習する機会がたくさんあります。

失敗した場合、「失敗してしまった、なんて自分はダメなやつなんだろう!」と受け取ってしまうと、自己効力感は低くなり、成し遂げることは無理と考え、取り組む気持ちも湧かないので、失敗を恐れて新たな経験は避けるようになってしまいます。

失敗したことだけに囚われていると、自分が取り組んできた良いことも、消してしまいます。このようなマイナス思考では、「できないとあきらめてしまうサイクル」が回り、自信が持てない状態になっています。

あくまで失敗は、成功までの途中の段階なのです。

ですから、「失敗しちゃった、ここは出来てたな、ここがダメだったな、次にこうしてみよう!」

こんな受け止め方が、自己効力感を高めます。失敗は一つの経験でしかありません。その失敗のおかげで、自分はどこが良くて、どこを改良して、次はどうしていけばよいかわかるのですから。いろいろな経験をしなければ、自分の力を試せないし、自分の能力も伸ばせないのです。

人生の中で、数多くの経験によって、自己成長していきます。自分自身が自分の積み上げてきた経験を客観的に認識し、いろいろな経験を乗り越えてきた自分自身を褒めながら、「ここまでやってきたんだから、きっとこれからも乗り切っていけるよ!」と、自分にエールをかけましょう。