セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるための新習慣⑯

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。

セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるためのエクササイズをお届けします。

昨今の世の中の変化から、仕事の仕方や働き方が大きく変化し、企業の在り方も変化しています。

それに伴って、自分の未来がどうなるか見えないことに、不安を感じているのではないでしょうか。一方で人生100年と言われますが、自分自身で、納得感が持てる生き方を考えたいですね。

あなたが満足するキャリアといったら、どのような世界が見えてきますか? そこで、今回は、自分が満足するキャリアをみつける3つの視点について書いていきます。

今だからこそ考えよう。自分のキャリア、3つの視点

第1の視点 キャリアの方向性を意識する

例えば、企業内でキャリアを形成するとすれば、3つの方向性しかないのです。

1、マネージメントとして職位、職階を挙げる

2、専門領域、職能を増やし仕事の幅を広げる

3、エキスパートになり専門性を高めるという3つです。

これらの方向性は、1)は、経営者的知識、経験とレジリエンスが、 2)は、それぞれの領域についてハンドルできる知識、経験とクリエイティビティが、3)は、つねにアップデートした専門性と経営者的視点が、それぞれ向上するために自己研鑽していく必要があるでしょう。(独立起業される方は、当然この1~3の強みをどれかお持ちだと思います。)

VUCA(ブーカ)の時代と言われている今、変動の速さに追われながらの仕事の変化、SDG’sなど不確実な中で企業の社会的責任と企業の収益へのジレンマ、DXの推進など、どのように問題を解決できるか複雑で曖昧な課題が山積み状態にありますね。

そのような中で仕事をするとしたら、どんな人材になったら良いか? 誰も経験したことがない、未来に向かって仕事をするのですから、変幻自在に自己を成長させていく力が求められるはずです。

例えば、多くの人を巻き込み結果が出せる力。異なる職能での実務経験を変革につなげる力。専門的能力から新たなものを生みだす力など。自分を活かす方向性はどこにあるかをイメージしてみると良いですね。今振り返ると、私の強みは、2の異なる職能での実務経験と、必要に迫られて自己学習したことが、課題発見力を育てたと思っています。

第2の視点 キャリアの選択基準をもつ

どんな仕事でも、どんなことでもやってみると良いですね。自分に何が向いているか、やってみなければわかりませんから。いろいろな経験をすること、失敗の中で自分にとっての選択基準が見つかることが多いと思います。(やってみたことで、気づくことが多かったです。)

私の仕事の選択基準についてちょっとお話しますね。スタートは、グラフィックデザイナーでした。つまり第1の視点は、専門性を選択したのです。女性が自律して生きていくために選んだ職業です。でも、同じデザイン事務所では経験を積んでも仕事は同じ得意先の場合が多く、期待したほど仕事の幅が広がらず、変化がありませんでした。そこで、新しい仕事と収入アップのために、次のデザイン会社に転職していく。そんな暮らしをしていました。

転職大失敗! あるデザイン会社の面接で、扱っている得意先も有名な会社でしたし、収入も希望通りでラッキーとばかり転職しました。しかし、実際の仕事があまりにも単純でつまらないものだったのです。 確か、数日で退職してしまった経験があります。収入を上げたかったこともありましたが、私は面白い仕事ができることの方が重要だったと思い知らされた事件でした。転職先を決めないで退職したので、次の就職を決めるまで、かなりしんどい経験にもなりました。

この20代での経験で、第2の視点:キャリアの選択基準を学びました。つねに仕事で大事にしたいことは何かをしっかり考えながら仕事を選ぶ。次の仕事を決めてから会社は退職する。そして収入です。その収入と見合う能力とスキル、経験を持てるように研鑽する。つまり、自分にとって興味と関心がある仕事を明確にするために働き、成長するために必要なら転職する。そして、収入に見合う能力をつける。つまり自分の能力を客観的に評価できるベンチマークを持つことですね。

キャリアチェンジ。自分に合ったキャリアの選択

デザイン事務所では、仕事の幅も収入も上げにくかったので、キャリアチェンジをすることにしました。まず広告代理店への転職をし、すべてを吸収する勢いで仕事を覚えました。仕事の幅も広がってTVコマーシャルやプロモーションも責任をもってできる立場になりました。自分の考えを活かして仕事をするのが面白かったです。しかし、女性として働き続ける場を求め、またさらなる仕事の幅を広げるために再び転職をスタートさせました。外資系メーカーを選択しました。第1の視点は、専門性を選択してきましたが、経験の中でキャリアの方向性の舵をきって、専門領域・職能を増やし仕事の幅を広げることになったのです。このように変化できたのは、第2の視点を意識したことで、満足できるところに来たと思える瞬間でした。 

第3の視点 キャリアの持続可能性を常に考えて進む

人生の選択に迫られることがあります。キャリアチェンジもそうでしょう。キャリアアップもそうですね。家庭との両立などと言いますが、そんなにバランスよくできるわけはありません。何を拾って、何を置くか。苦渋の決断をすることがあるわけです。

キャリアの道は、最終的には自分自身の選択なのですが、経験したことがないのにチャレンジする時、不安や失敗を恐れる気持ちで、動けなくなりますね。コロナ禍の今はなおさらです。今まで通りのやり方では通用しない、誰もやったことのない道を切り開く勇気が求められているかもしれません。

私たちは何のためにキャリアを成長させているのでしょうね。キャリア成長を考える時に大事なことは、第1には、自分自身が望むキャリアビジョンに近づくため。そして次は、未来の人々のために役立つのか、社会にとって役立つことかという視点を意識することかなと思っています。それが自分自身のキャリアを成長させ、自分のキャリアも持続可能にしてくれるように思います。

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誰もやったことがないことですから、成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。何が正しいかは誰も分からないのです。未来を見据えて3つの視点を吟味しながら、自分が満足できるキャリアに向かって、一歩踏み出していくしかありません。自分で考えて、行動し、不足があれば自己研鑽し、行動し、振り返って考える。これを繰り返していくと、前に進んでいるはずです。軌道修正していけば、良いのです。何とかなるもの。自分を信じてやっていきましょう。