セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるための新習慣⑦

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。

セルフエスティーム(自己肯定感)を高めるためのエクササイズをお届けします。

●苦手な人への思いとは…

職場には、苦手な人が必ず少しはいますね。

「あの人、嫌い!」に至るまでに、あなたの中にこんな気持ちがあったかもしれません。 

・自分への役割期待に応えて相手が望んでいるように行動してしまう。

・認めてもらいたくて、何でも引き受けて頑張ってしまう

・本当はノーと言えればいいのに。

・期待に応えられるように努力しているのに、報われていないと思ってしまう。

・自分の仕事で手一杯なのに、頼まれたら断れず疲れてしまう。

・求められる以上に頑張っているのに、それに気づいてくれない事への不平や不満……  

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●相手を「好き、嫌い」の2択から、「普通」をプラスして3択に

この2択から3択にすることが、今回のエクササイズです。

自分が「相手を嫌いだ」と思うと、「相手も、きっと自分のことを嫌っている」と思ってしまいます。相手は相手で「自分は嫌われている」とあなたの態度から伝わっているものです。職場で相手との関係性がギクシャクすればするほど、自分を押し殺して仕事をするので、楽しくないし胃痙攣さえ起きそうになります。それがかえって、悪い方に解釈され良かれと思った行動が、最悪の結果になってしまうことだってあります。このような日々では、セルフエスティームは低下していきます。

残念ながら、相手の性格や気質、言動、行動、感情は、あなたには変えられません。あなたのものの捉え方を変えるしかありません。ではどうしたら良いか。相手を判断する基準を「好き・嫌い」の2択から、「好き・普通・嫌い」の3択に変更してみましょう。こうするだけで、確かに2択で嫌いな人は3択にすると減っていくそうです(樺沢紫苑(2020)、『ストレスフリー超大全』ダイヤモンド社69p)。

「好き」に区分される人は、2択と同じかもしれませんが、「普通」を作るというのが大事ですね。「普通」に区分される人は、仕事上のコミュニケーションをする人たちですから、一緒に仕事する時だけかかわるといった、あまり個人的な関係性を持つ必要がなくなりますね。

3択にすることで、「嫌い」に区分される人は確かに減ると思います。この「嫌い」の人たちを「なぜ・どうして自分は嫌いなのか」と、内省してみてください。相手の「何に」憤りや、いやな感情が湧くのか、それが分かると自分が大切にしている価値観に気づくチャンスになるでしょう。相手との価値観の違いが、自分の苦手意識や嫌い感情に繋がっているのです。人間は、自分の価値観が分かれば、客観的に他者を見ることができるようになります。その自分軸を大切に行動していくことを大切にしていきます。自分の軸が見えてくると、かかわり方もわかってきます。

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日本の組織はメンバーシップ型で仕事をしています。みんな一緒に頑張ったとか、調和を重んじ周りとの関係の中で期待される自分の役割を見つけだすことに注力しがちです。社会に適応するために、本来の自分をある程度抑制せざるを得ないこともありますよね。職場で周囲の期待に応えようと振舞うのは、職場の人たちと良い人間関係を維持し、認めてもらいたいからと言えるでしょう。

しかし一方で、周りから「嫌われるのではないか」という不安から、自分を抑えて「期待されている自分」を演じているのであれば、あなたにとって決して良いとは言えません。『嫌われる勇気』という本のタイトルがありましたが、まさしくその通りで、嫌われることを怖がらずに、「ありのままの自分を表現する」ことって大事なことです。誰からも「嫌われない自分」になるために仕事をするなんて、無理な話だと思います。

「期待に応える自分」が悪いのではありません。自分を殺してしまうような自己犠牲的な行動をしなければ良いのです。自己犠牲的な意識は、他者にコントロールされた「やらされ感」です。

例えば、イレギュラーな仕事を上司や先輩から頼まれて断れず「やらなければいけない」と思い、残業をして自分の私生活を無くしてしまう。これではセルフエスティームを低めてしまいます。

全部を引きうけなくても、時間であれ範疇であれ「ここまでならできる」と、区切りをつけておくのも良いですね。自らの判断で、自律的に行動すると満足感が生まれ、自分にとって豊かな感情が得られる行動になります。職場での自分のできることとは、仕事での自分の強み、得意なこと、または難なくできていることです。自分の仕事の能力やスキルを棚卸してみると良いですね。