セルフエスティームを高めるための新習慣②

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。

セルフエスティームを高めるためのエクササイズをお届けします。

●「自分は何ができるのか」を、自分の言葉で確認をする

日々の努力が一体どこに繋がって行くのか、なんだか同じことを繰り返して、ただ生きているだけみたい。

これまで自分の足元を見る暇もなく走ってきたから、他の選択肢をどう見つけたらいいのだろうか?

そんな不安を解決するためのヒントは、既にある自分の能力に気付くこと。

「私は何ができるのか」を、言語化していきましょう。

なぜって、セルフエスティームを高めるためには、「私は何ができるのか」を掴み、自分の中にある自己効力感を認識することが大事なのです。

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STEP1

能力を見ていくには、ご自分のキャリア(生まれてから現在までの経験)を振り返ることから始めます。

幼い時から現在の自分を見て、面白いと思っていたこと、飽きないで続けられたこと、または、他者からポジティブフィードバックをもらったことなど、思い出していきます。

その中で、“やり遂げた経験”を書き出してみてください。

“自分にとって”頑張ったこと、達成感を味わったこと、結構苦労したけど遣り切ったことなど、小さなことで構いません。人によっていろいろバラエティがあるので、自由に書きます。

1.小さい時にやり切ったこと

2.人生半ばでやり切ったこと

3.最近やり切ったことと

と、これまでを3ブロックに分け、それぞれ2~3タイトル書き出してみましょう。

今でも覚えていることは、あなた自身がうれしく思っている、または心から頑張ったと思っていることだと思います。

STEP2

それぞれをどうやって、つまりどう行動してやり切ったのか思い出していきます。

例えば私(小西)でいえば、中学の時に卓球部に入部し6年間やり切った。というタイトルだとしましょう。

走馬灯のように私の脳裏に情景が浮かんできます。

私は何をやっても続かない飽きっぽい性格だったと小さい頃は思っていたな。中学の時にクラブ活動をしなければならないことになり、テニス部に入部希望を出したが定員オーバーだったので、結局卓球部に入部したんだ。続けられるか不安だったが、友達にも恵まれたし、卓球はまったくできなかったが練習を積んでいくうちに上達していく喜びを感じた。試合にも出て、戦うことも緊張したけど、向き合うことができたな。人生初めて飽きないものと出会った。つまり持続性、粘り強さに自信を持てた経験だった。

以上のことから、同じことの繰り返しよりは、新奇性のあることが好きだ。面白さがわかれば、探求する力はある。仲間とともに取り組むことが好きだ。など見えてきそうですね。こんな調子で見つめ直します。

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一般的に能力を活かしている人と言えば、身体的なことでは、芸術家、オリンピックのアスリートや、プロ選手などなど、生まれ持ったものを活かしている方はたくさんいらっしゃいますね。よく聞くのは、小さい時から優れていたとか、将来プロになると小学校の作文に書いていたという記事を目にしていませんか。

また、専門職だったら、仕事をするにあたって専門性を学習することで、明確なスキルを活かしています。

仕事の能力は、“あなた自身の経験の中にどのように困難を乗り切ってきたか”。

そこに自分らしさがあり、誰でもない、あなた自身の能力があるのです。つまり、自己効力感があるといえるでしょう。自己効力感があることで、セルフエスティーム(自己肯定感)が高まります。

今の自分を正しく評価しましょう。 

経験の積み重ねの中で、自分らしさを自分が生み出していくのです。

自分の将来をどうしたいのか。自分は何ができるのか。このままで人生を乗り切れるのかと不安を感じているとしたら、一度足を止めて、自分の可能性や新しい選択肢を見つける時間を持ちたいと、自分の心が望んでいるのかもしれません。自分の大事な人生のために、向き合う時間を作りましょう。

将来を考えるといっても、そう易々と自分の将来像が湧いてくる訳ではありませんね。

あなたの人生経験の中に、その種はちゃんと生まれているのです。でも、なかなか自分ではそれに気づけない。なぜなら、自分自身はその種(持って生まれた特質)のことが、あまりにも!至極!自分にとっては当たり前のことと思えるからなのですよ。

人間の成長って、日々の行動をどう自分が意識していくかで見えてくるものです。

ただ、同じことの繰り返しと思っていた仕事でも、自分がその仕事をどう捉えて、どう行動していくかで、自分の進捗が見えてきます。

物足りなければ、新たな分野を広げるのも自分で決められる、つまり自由です。

「(嫌だけど)この仕事を続けなければならない」と思っているのはご自身です。“やらなければならない”と思っている仕事の本質は、生活の糧を得るためにあなた自身がその仕事を選んでいるのです。

そう、ものの捉え方を深めていくとネガティブに取り組んでいた仕事の本質が見えてきますね。大事なことは、自分の人生を自分で選んで行動していること。

自己効力感は、自分の経験から生まれてきます。理想通りに行かない事も多いですが、失敗したとしても、それは次にどう行動すればよいか教えてくれる経験です。無駄なことは人生に一つもありません!

今の自分より、ちょっと成長した未来の自分に出会いに行くためにも、そのイメージを膨らまして、それに近づくたびに、心の中で小さなガッツポーズを積み重ねて、自分の人生を一歩前に踏み出していきましょう。